高校時代の実録

毎日を過ごして、感じたことを日記のように文章にしていこうと思います。

プロローグ

   私は三日坊主な性格だ。だからこの日記も早々にやめてしまうかもしれない。しかし、日記を書こうと思ったのには理由がある。

 

   私は高校二年、早くも二度目の夏が終わってしまった。受験という足かせに制限されず、自由に動き回れるのは、来年の春までと考えている。それ以降は、大学に行くために自室で缶詰になる生活が待っているだろう。このように、修験者みたく過ごす生活も輝かしき青春の日々だという考えもあるだろうが、私はそのような日々は少し億劫に思え、今はタンスの奥にそっとしまっておきたい。となると、残りの数ヶ月は私が私の人生において自由に行動できる貴重な日々ということになる。この貴重な日々は、砂時計のサラサラと下へ落ちる砂をまじまじと見続けている時間のように、どこか魅力的であるが一瞬で終わってしまい、儚いものであるに違いない。そして私は思い立ったのである。この貴重な時間を文章にして残したい。ビンの中に文字を入れて蓋を閉めておけば、若かりし私の思想や生活を、未来の私はいつでも蓋を開けて顧みることができる。

 

   以上が事のきっかけである。さて、三日坊主の癖がある私がまた文章を書き連ねるとは考え難いが、ここでプロローグを終えることにする。